スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハングルへの旅

  • 2007/11/18(日) 00:00:00

もともと重度の活字中毒者だったのに、昨秋韓ドラに嵌って以来、読書量が激減しています。特に『京城スキャンダル』以降は、日課だった就寝前一時間の寝床での読書タイムが今はブログタイムとなり、仕事場への行き来が自分の運転する車だということもあって、ますます読書離れしています。
以前だったら、発売と同時に飛びついていた恩田陸さんの本も、今は「へぇー出たの?」って感じで…。熱しやすく、醒め?やすいtorako的性格を周囲も自分もよく知っているので、好きなことに関心向くのが何よりと、納得しています。

ibaragi_1.jpg

ここ数日、電車での移動が多かったので久しぶりに本を読むことができました。やっぱり、韓国モノですが。先日書いた尹東柱の記事で、同志社大学からいただいた『尹東柱詩碑』に引用されていた茨木のり子さんの本『ハングルへの旅』(朝日文庫版)です。

茨木のり子さんは1926年生。戦争中に青春時代を過ごした世代。昨年2月、この世を去りました。詩人としても、童話作家としても大変有名な方です。1986年に出版されたこの本では、50歳を過ぎてから、「隣の国の言葉」を習い始めた彼女の新鮮な驚きや、言葉に対する豊かな感性を反映したエピソードなどが、柔らかで暖かく、若々しい感覚で書かれています。

茨木さんがハングルを習い始めたのが1976年。現在とは取り巻く環境が天と地ほどの差がある時代です。まだNHKのラジオ講座もはじまっていませんでした。当時彼女と一緒に習っていた経済学部の先生が、推計学処理で、当時東京で韓国語を習っている人が100人と数字をはじき出したそうです。茨木さんは「あと10年、20年たてばこの頃の有様はおかしな昔話となるかも知れない。そうあってほしい。」と書いていますが、まさしくそうなりましたね。

『ハングルへの旅』の中で、印象深い文章はたくさんあるんですが、torakoが一番「うん、そうそう」と頷きながら、読んだ一節を引用します。

逆に私が女であるせいか、魅せられるのは、かの地の男性たちの声と発音である。深夜放送では北からも南からも入ってくる。しばしば絶叫調になるのが北だとわかるくらいで、音のひびきは殆ど同じに聞こえる。南北を問わずアナウンサーがインタビューをしている声音なぞ、ぞっとするほどすばらしい時がある。「きわめてセクシイ」と言ったらば、一緒に学んでいる日本男性諸氏は、ジェラシイをあらわにし一様に厭な顔をした。
声だけを聞いていると大変な美男子に想像されるのだが、実際に会ったらがっかりするのかもしれない。
昔、マダムキラーという言葉が流行したが、まさに声と発音だけで異性を参らせるアナウンサーがゴロゴロしているようだ。


茨木さんが、韓国語を習いはじめた頃は、もちろんTVで韓国ドラマが放送されているわけでもなく、生の韓国語をメディアで聞く機会はラジオの海外放送。しかし、韓国語の発音の美しさに魅せられる感覚は、めっちゃ共感してしまいます。
アナウンサーではなくても、(リュジン氏のような)声が素敵な男性の発音は、まさしく「きわめてセクシイ」…。

natu_ryujin_1.jpg

torakoも10月から友人何人かで留学生の方を講師にハングルサークルを始めました。激音・濃音…日本語にない発音や、二重母音のように、日本語にもかつてあったけれど失われてしまった発音。韓国語の発音の美しさと難しさの入口をちょっとだけのぞいています。

リュジン氏のような素敵なナムジャと会話できるようになるのは、いつの日か、na-mimさまをはじめ、廃人同盟のみなさんのようなレベルに辿り着くのはいつの日になるのか、私の「ハングルへの旅」、リュジン氏!しっかり水先案内してくださいね!

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

しみじみと読ませていただきました。私は時々考えるんです。自分は一体何をしたいのかと。将来シルバー人材センター(高齢の方で組織されているボランティア団体)に登録するとき、特技の欄に「韓国語」と書くことが最終的な目標なんですが...

その割には全く勉強不足です。ドラマブログをやめてハングル学習ブログにすべきかなあとも思いますが、人間ついおもしろい方に流れてしまって...

私は夜はネットで韓国のFM放送を聞くことが多いのですが、しみじみとバラードを聞くと、本当にいいですね。歌詞があまりに直接的で日本語だとこっぱずかしくていけなくても韓国語で歌われるとうっとりとしてしまいます。

語学には終わりはなくて、長くて暗いトンネルのような気もするのですが、前に進んだり後ろに下がったりしながら当分は歩いていこうと思います。賢明なtorakoさんにはすぐに追いつかれると思います。そしたら怠け者の私を引っ張っていってくださいな。

  • 投稿者: na-mim
  • 2007/11/18(日) 00:20:50
  • [編集]

文化の万華鏡?

na-mimさま、こんばんわ

na-mimさまのブログのおかげで、こんなに「京ス」にはまることができて、韓国語にちょっとだけ近づこうとしている今、初めて語学は文化の入口なんだな、と実感しています。
受験や単位のために仕方なく英語をやっていた学生時代には感じることのできなかった感覚。

もし、この先、何十年もがんばって、日常会話が自由にできるようになっても、母国でない以上、その国の文化の奥底を理解することは不可能かも知れません。でも、隣国に向かう関心は、自分の国を客観的に見ることに繋がっていくような気がして…メビウスの輪のような関係かしら。(うー訳わからないこと言ってすみません)

何一つモノにしたことのない我が人生なので、na-mimさまを引っ張るような日が来るなんてありえませんが、みなさんのブログを毎日見に行ったり、コメントをいただくと元気が出るし、励まされます。
ともかくも、ゆるゆると、みなさんの後ろ姿を見ながら、私も私なりの「旅」を楽しみながら続けられたら、嬉しいなと思っています。
改めて、これからもよろしくお願いしま~す!

  • 投稿者: torako
  • 2007/11/18(日) 01:14:56
  • [編集]

韓国語はからきしダメですが

韓国語・韓国関係の本は一応読んでいる私。この本も韓国に興味を持った初期の頃に読みました。最初茨木さんの詩風と「韓国語」が頭の中で結びつかず、意外な気がしたものです。金裕鴻氏と対談なさっている『言葉が通じてこそ友だちになれる』も是非読んでみてくださいね。これらの本のおかげで、「韓国語を学ぶ女性って知性派なんだわ。」と憧れました。なので、私は即「撤収」を余儀なくされたのでした。とほほ。

  • 投稿者: 御所
  • 2007/11/19(月) 12:26:43
  • [編集]

さっそく注文!

御所さま
ありがとうございます。早速Amazonで『再訳朝鮮詩集』と一緒に注文を!
うむむ、この2冊と一緒に『めっちゃ』のDVD-BOX1を注文したい誘惑が…
リージョンコード3の『京ス監督版』DVDでも非難を受けそうなのに、『めっちゃ』を買った日にゃ…『霊』の時みたいに我が愛車のトランクに忍ばせて、路駐で見るハメになりそう…。
うむむ…どうしよう。ところでvol2と合わせて買うともらえるという写真集?はどこのショッピングサイトからの注文でももらえるのでしょうか???
しょーもないこと聞いてスミマセン。

  • 投稿者: torako
  • 2007/11/20(火) 00:59:52
  • [編集]

豪華写真集は

箱の帯についている応募券を貼って送るというアナログ方式でもらえるみたいですよ。
昨夜はヨンムンではなく、月をご覧になられましたか・・・ アイゴー! わたくし、本日も目が少々腫れております。
韓国語関係の本で他に印象的だったのは、以前福武文庫から出ていた長璋吉氏の「私の朝鮮語小辞典」と「普段着の朝鮮語」です。この夏以降気になっているのは「朝鮮近代文学とナショナリズム」(李建志・作品社)で、刊行間もなく図書館にリクエストしたままそれきりになっています。タイトルは堅苦しいですが、こなれた文章で書かれているとのこと、購入しようかと思い始めています。

  • 投稿者: 御所
  • 2007/11/20(火) 12:49:01
  • [編集]

ラビリンスin1930

御所さま
豪華?写真集情報ありがとうございます!
愛が試されているような「めっちゃ」DVD購入問題ですが、まだ決めかねています。うむむ…。
ヨンムンレクイエムは、また御所さまのお部屋で…。
おぉっ「朝鮮近代文学とナショナリズム」とは、何てストライクゾーンな題名なんでしょうか。ミーハー回路とも直結していますが、朝鮮近代モノの迷宮にはまりそうです。

  • 投稿者: torako
  • 2007/11/21(水) 01:54:47
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。