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「私の愛 私のそばに」 凄さと静かな感動と…

  • 2009/10/15(木) 00:39:52

내 사랑 내 곁에
私の愛 私のそばに
2009年9月24日公開(韓国)

監督:パク・ジンピョ
キム・ミョンミン(ペク・ジョンウ)、ハ・ジウォン(イ・ジス)

葬儀社に勤めるイ・ジス@ハ・ジウォンはある日仕事で一人の男性に出会います。彼はペク・ジョンウ@キム・ミョンミン。たった一人の母親を亡くした彼自身も病に冒されていました。幼い頃同じ町内で過ごしたことのあるジョンウとジスは、やがて親しくなり、1年後にプロポーズ。二人きりで指輪を交換し、ささやかな結婚式を挙げました。

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一緒に暮らし始めた二人ですが、ジョンウの病気は少しずつ進行していきます。彼の病名はルー・ゲーリック病(筋萎縮性側索硬化症)。知能・意識・感覚は正常なまま全身の筋肉が序々に麻痺していき、半数ほどの患者が発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する難病。ジスはジョンウの病を知りながら、ともに人生を歩む決意をし、ジョンウもジスという最愛の妻を得て、将来への希望を捨てず、闘病しながら考試(公務員試験?司法試験?)の勉強を続けます。

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ジスを気遣う父@カン・シニル氏も義足で、彼らの暮らしは決して楽ではありません。ジスは献身的なだけではなく、心根は優しいけれど、大ざっぱでたくましい女性。髪を少し短くしたハ・ジウォンが生命感あふれる女性を生き生きと演じています。

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カメラはジョンウが入院した病棟の大部屋の患者たちと家族の姿を交えながら、物語の進行とともに少しずつ衰えていくジョンウの姿を丁寧に追っていきます。大部屋の患者と家族たちも芸達者&個性派揃い。植物人間になった夫の意識が戻ることを9年間待ち続けるアジュンマ。昏睡状態で目を開いていても意識のない美しい妻を看病する年上の夫。事故で下半身が麻痺して将来に絶望する娘を励ますオンマ。働きながら意識の戻らない兄に付き添う弟。自分自身もギリギリの精神状態に追い込まれながらも、愛する人に必死で寄り添い、不器用でも、精一杯生きている人たちの姿が描かれています。

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ジョンウが衰えていくのと反比例するようにジスの健康的な美しさが光ります。新婚旅行の冬の海辺での抱擁。入院中のベッドで交わす愛。ジョンウの入浴介助をしながら、自分も下着になって一緒に入ってしまうジス。性的なシーンかも知れないけれど、「性」よりも「生」を強く感じさせるシーンに仕上げるところはさすがです。

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ジスはジョンウにとって「生命の輝き」そのもの。「生きたい」という希望そのもの。愛する人が病み衰えるのを見守る家族の視点はもちろんですが、患者が健康な人間を見て抱く嫉妬に近い複雑な思い、そんな難しい感情も巧みに表現されていて、本当に切なくなりました。

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そして、ミョンミン氏の「凄さ」。とても文章で表現できるものではありません。みなさん、是非とも実際に観てください。衰えていく「過程」を特殊メイクなどではなく、身を挺して演じているのです。180センチの身長で52キロまで…。本当にこの人は「演技の鬼」だと思いました。ジョンウという人物を「頭」で理解して演じるだけでは、満足できない。少しずつ「死」に近づいていく人間を演じるためには、本当に「死」に近づいていくしかない。現実に生命の危険を感じるギリギリのところまで自分を追い込んだ上で、演じる「凄さ」。普通の感覚の人間が真似できることではありません。ここまで自分を追い込んで、キム・ミョンミンという役者は、これからどんな道を歩むのか?心配になるほどの「演技」です。

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圧巻は、ラスト近く、手も足も動かず、声も出ない。動くのは唯一眼球だけ…という状態でベッドに横たわるジョンウ。顔に止まった蚊を追い払おうと、顔の筋肉を動かそうとするシーン。ジョンウが観客に乗り移ったように映画館の中に広がる緊張感。ジョンウの夢と現実が交錯する素晴らしいシーンです。

ラストシーンは…「生」を極限まで削ぎ落としたミョンミン氏の静謐な姿。過剰な演出を控えて、ドキュメンタリーを見ているような錯覚を抱かせるような静けさでした…その静けさがかえって、愛し合い、お互い支え合った人間どうしの別離の残酷さと切なさを強くあらわしていて、映画を見終わって何日も心から離れません。


エンディングは、キム・ミョンミン氏自身が歌う「내사랑 내곁에」。80年代に活躍した歌手キム・ヒョンシク 김현식(1958~1990)の名曲です。さまざまな歌手がカヴァーしていますが、ミョンミン氏の声質がヒョンシク氏の少し掠れてぶっきらぼうな歌声に通じるものがあって、心を打ちます。


しみじみとミョンミン氏の歌声を聞いて帰りたかったのに…クレジットが出た瞬間席を立つ韓国のみなさん…。しつこく席に座っていると、目の前にはお掃除のアジュンマが「早く帰りなさい!」とばかりに仁王立ち…。ううう…。日本語字幕で上映されたら、絶対もう一度見に行きたいと思います。そして、その時はエンディングを最後まで…。

내 사랑 내 곁에◆

나의 모든 사랑이 떠나가는 날이
당신의 그 웃음뒤에서 함께하는데
철이없는 욕심에 그 많은 미련에
당신이 있는 건 아닌지 아니겠지요

시간은 멀어 집으로 향해가는데
약속했던 그대만은 올 줄을 모르고
애써 웃음지으며 돌아오는 길은
왜 그리도 낯설고 멀기만 한지

*저 여린 가지로 혼자인 날 느낄때
이렇게 아픈 그대 기억이 날까
내 사랑 그대 내 곁에 있어줘
이 세상 하나뿐인 오직 그대만이
힘겨운 날에 너마저 떠나면
**비틀거릴 내가 안길 곳은 어디에

*repeat
**repeat
****************

私の全ての愛が去りゆく日が
あなたのその微笑みのあとに待っているのに
きりのない欲心に それほど多い未練に
あなたがいないほうがいいでしょうか

時ははるか遠く 家に向かって行くのに
約束を交わしたあなただけは来ることができなくて
哀しい微笑みをうかべながら帰ってくる道は
どうしてあまりに見知らぬ遠いだけなのか

あの細い枝のように一人でいる日 感じる時
こんなに苦しかったとあなたは記憶してくれるだろうか
私の愛をあなたに 私のそばにいてほしい
この世に一人だけた ただあなただけが
苦しい日にあなたが去ってしまえば
くずれおちる私の抱かれる場所はどこに

テキトー訳 by torako

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この記事に対するコメント

おひさしぶりです

映画をご覧になったのですね
私がソウルへ行ったときは、チラシだけで・・・

私、この1週間、怒涛の日々でした
ただ今、放心状態です
もし、続きをご希望でしたら、ご連絡ください

  • 投稿者: M
  • 2009/10/17(土) 07:37:03
  • [編集]

食事でどんな話が…??

Mさん
こちらこそお久しぶりです~
今のタイミング、良い映画がたくさん上映されていました
中でもキム・ミョンミン氏作品は圧巻でした…
1回目はストーリーを追うのが精一杯だったので
もう一度見て、会話の内容をよく聞いていれば良かったな~と後悔しています
Mさんの怒濤の日々…タクシー編を読ませていただきました
14日の舞台は行きたかったのですが、前日までソウルにいたので、仕事が溜まりに溜まっていて…ううう残念でした
しかし…すごいです…食事編も期待しています♪

  • 投稿者: torako
  • 2009/10/18(日) 00:48:42
  • [編集]

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  • 投稿者: -
  • 2009/10/18(日) 07:38:04
  • [編集]

す・すごすぎる…

鍵コメさん
ありがとうございました。
息をつめてハラハラしながら読ませていただきました~

  • 投稿者: torako
  • 2009/10/18(日) 14:58:28
  • [編集]

賛否両論・・・

torakoさん こちらにもあんにょん

ネサギョ、ファンの仲間の感想、ぼちぼち聞いているのですが。。。
ミョンミンさんへの思い入れの強い人ほど、微妙・・・な回答が返って来ました。
ルゲリックと言う病気の悲惨さは非常によく伝わってきているようなのですが。
しかし観客動員はとうとう200万を超えました。
私の目で、しっかり見てみたいと思ってます。

皆さん、ブルーな感想ばかりで、あまり内容に触れてくれないので(苦笑)、
torako版 ネサギョは非常に参考になりました♪

  • 投稿者: ちぃ
  • 2009/10/21(水) 12:19:23
  • [編集]

もう一度見たら良かった…

ちぃさん
こちらでもこんばんは♪
へぇ~ミョンミン氏ファンで賛否両論とは知りませんでした~
内に情熱を秘めた「静」の演技が似合うリュジン氏とは対照的に、ミョンミン氏の魅力は演技への「執着」だと思っているので、私は、手放しで素晴らしいと思いました。
ディープなファンの人は痛々しくて見ていられないのでしょうか?
翌日見た「花火のように蝶のように」が私的には「アンデェ」だったので、なおさら、「ネサギョ」の素晴らしさを再認識。滞在中にもう一回見れば良かった…と後悔するほどです。
ちぃさんもご覧になったら、ぜひ感想をお聞かせください~

  • 投稿者: torako
  • 2009/10/22(木) 00:54:13
  • [編集]

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