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「風の絵師」第1画 キダリム

  • 2009/08/08(土) 21:12:19

바람의 화원 제1화 기다림
風の絵師 第一画 待つこと

2008年度の話題作『風の絵師 바람의 화원』(2008年9月24日~12月4日SBS)を、衛星劇場版で見ています。パク・シニャン氏の個性的でアクの強い演技が苦手だったのと、『イサン』で図画署モノに失望(もともと美術史が好きなのですが、イサンの小道具の絵があまりにも酷かった~)していたので、勝手な思いこみで敬遠していたのですが…

fawon_ep1_04.jpg

期待せずに見はじめたこのドラマ…とっても素敵な作品でした!朝鮮半島の自然を美しく撮った映像、チョ・ソンモ氏の主題歌をはじめとした音楽の美しさ、そして極めつけは、今まであまり日本に紹介されたことのない、シン・ユンボク 신윤복やキム・ホンド 김홍도が実際に描いた朝鮮後期の絵画の数々がストーリーの重要なファクターとして登場するのに感激!そして、小道具として複製されている絵の水準の高さと言ったら!さもありなん、ドラマで使われている絵画は、梨花女子大造形芸術学部のイ・ジョンモク教授のチームが原本に忠実に模写したものだということです。ドラマが進むに連れて登場する絵画の制作過程もとてもよくわかります。


時代は1777年、正祖 정조1年、園 シン・ユンボク(1758年~不明)は19歳、檀園 キム・ホンド(1745年~不明)は32歳、正祖イサン(1752~1800)は25歳の設定です。

fawon_ep1_01.jpg

第1話のオープニングに登場する、シン・ユンボクの『美人図 미인도』(澗松美術館蔵)はドラマのラストと絡むので最後に紹介するとして、まずはじめはユンボクが外遊写生 외유사생(屋外で自由に絵を描くこと)で描いたこの作品。

fawon_ep1_02.jpg
기다림 待つこと
혜원 신윤복 園 申潤福 作

この作品の見どころの一つは構図の妙。土塀と柳のV字形に描き、垂直に垂れた柳の枝と合わせて、より広い画面の広がりを想像させる効果をあげています。また、上下左右の平面的な広がりだけでなく、後方にそらした女人の視線によって、小さな画面の中に、奥行きすら感じさせる構図になっています。僧侶の藁笠を手に持ち物憂げに塀にもたれる女人は誰を待っているのでしょうか~。

(テキトー美術評論 by torako)

fawon_ep1_03.jpg

ドラマでは、ユンボクが題材とした女人は、僧に身をやつした男性と密会する정순왕후 貞純王后(英祖の妃、イサンの義祖母にあたる)という設定。ユンボクは女人の首筋に小さなホクロがあるのを見つけ、下絵を描きます。

fawon_ep1_05.jpg

見られているのに気づいた王后は、密会が知られるのを怖れ、絵を描いた画生を探して処罰するという設定になっています。もちろん本当のシン・ユンボクの「기다림」に描かれている女人には、首筋にホクロはありませんが…。

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^^

映像がとても綺麗なドラマでした・・・
楽しんでご覧になって下さい^^

  • 投稿者: rira
  • 2009/08/09(日) 18:33:50
  • [編集]

今夜の地震、かなり長く揺れました。

torakoさん、こんばんわ~
韓国映画「美人図」も、シン・ユンボクとキム・ホンドのお話でした。
扱っている絵が同じだったので、実在する絵なんだぁと、ドラマが終わった後で思いました~。
NHK BS2でイ・サンが始まったので、図画署のシーンを楽しみにしていたのですが、比べないようにします^^;
絵に関してはド素人ですが、torakoさんの美術評論を読んで、へぇ~ボタンです。
正面からじっくり見ると、感じが違ってきますね。

  • 投稿者: cha
  • 2009/08/09(日) 23:00:42
  • [編集]

本当に美しい映像です!

riraさん
ありがとうございます!
今13話です!最後まで見ないで、こんなものを書き始めてしまいました。
mebakoさんお薦めの原作本も買って、平行して読んでいます。
プチ『風の絵師』ブーム(世間よりだいぶ遅い~)
10月の韓国は、美術館めぐりになりそうです

  • 投稿者: torako
  • 2009/08/10(月) 01:14:42
  • [編集]

復習と復讐は同じ発音~

chaさん
関東方面はかなり揺れたようですね~大丈夫でしたか?
大阪は震度1が出てましたが、全く気づかず…
雨も多いし、被害が出ていなければいいけれど…

映画も公開されて、2008年はシン・ユンボクブームだったんですね。
完全に遅れて、今マイブームです。
リュジン氏の新作がはじまるまでのブームになりそうですが…
でも、このドラマの美しさ、ファクターへのこだわり…韓国ドラマとは思えない緻密さ。
かなり、感動しています。

torako版美術評論は…話半分で読んでください~日本ではあまり紹介されていないのをいいことに、かなり怪しい解説です。そのうち、どこかから、怒られるかも。

こういう芸術的なドラマ、リュジン氏も似合うと思うんだけど…ホンドの友だち役や、ユンボクの死んだアボジの役でもいいから、出てほしかったな~

  • 投稿者: torako
  • 2009/08/10(月) 01:22:31
  • [編集]

私も

絵画がテーマだと、その絵画がどの程度かでガックリすることがあります。
映画「デュエリスト」を見たとき、人相書きの絵がどう見ても、漫画チックで一気にテンションが下がって、その映画自体の評価が落ちてしまいました。
でも、このドラマは絵画の基準が高いですよね。
私も思いました。
で、見ていてすごく良いなと思っていたので取りあげてくれて嬉しいです。
ときおりアップになるムン・グンニョンちゃんの手が、女優さんの手なのにいつも爪先が墨で汚れているところにも、リアルな感じで好感がもてます。

ところで、東京在住の私は昨夜の地震に大変驚きました。
でも、うちの猫は意外に普通で駄目振りを発揮していました。

  • 投稿者: sara
  • 2009/08/10(月) 10:52:00
  • [編集]

また地震!

saraさん
おはようございます!
今朝の地震もかなり大きかったようですが、大丈夫でしたか?
猫ちゃんは腰を抜かしていませんか?
大阪でもかすかに揺れて、一度寝たらぐっすりの私もさすがに目が覚めました。

この作品~
制作期間が限られている韓国ドラマで「よくぞここまで…」というほど
絵画へのこだわりが素晴らしく、マイ・ブーム状態です。
グニョン@ユンボクの爪の間の墨の汚れ…
リアルさを追及するこだわりですね~

  • 投稿者: torako
  • 2009/08/11(火) 09:03:47
  • [編集]

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