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第14話「エムルダンの系譜」ガングとイノ
- 2008/04/11(金) 00:00:00
イ・スヒョンのスパイ(ブラックG)をやめたイノ。ところが、イ・ガングに見つかり脅迫されたイノは、ミョンビンカンから姿を消します。
イノを監禁したガングは彼を使って、組織の全貌や首長の存在、すなわち「エムルダンの系譜」を明らかにしようとしますが…。(第14話シーン21)
エムルダンの組織員、もしくは関係者だとイノが知っているのは、ソンジュ・クンドク・ヨギョン、そして客員組織員のワンだけ…。首長であるスヒョンの存在やちらしチームとの関わりはもちろんまだ知りません。
かなり以前に「北間道とヨドンセン」の記事で書きましたが、貧しい生い立ちであることや、貧しさ故に妹が「北間道(プクカンド・旧満州にある朝鮮民族居住地)」に移住(売られた)していることなど、スヒョン・ガング・イノの三人は、とても共通点が多いのです…。
ソヌ・カンという後援者を得て、高等教育を受ける機会を得たスヒョンと、十分な教育の機会を得られずに、仲間を裏切り、たたき上げから巡査部長になったガング。
「裏切り」を偽装してきたスヒョンと、「裏切る」ことで生き残ってきたガング…似ているようで対称的な二人にとって、イノは「自分の過去を映す鏡」のような存在です。
그 자식을 밟으면
あいつを追跡すれば
분명 애물단의 계보를 알 수 있을 겁니다
明らかにエムルダンの系譜を知ることができます
피라미일수록
メダカであるほど
지가 노는 물에 대해 잘 아는 법입니다
自分が遊んでいる水についてよく知ってるのです
나으리는 애물단 조직의 끝에 누가 앉아있는지…
上官はエムルダンの組織の最後に誰が座っているのか…
궁금하지 않으십니까?
気になりませんか?
しかし、ガングの感情は複雑です…。あからさまに朝鮮人を蔑視する言葉を吐きながらイノを痛めつける山下コウジを見つめるガングの目は…。
조셍진은 개 취급을 해야 정신을 차려!
朝鮮人は犬扱いをしてこそしっかりする。
그래야 지가 개새낀 줄 알거든!
そうしてこそ自分が犬野郎だとわかるんだ。
죽어 이 새끼야! 죽어!
死ね、この野郎!死ね!!!
애물단의 조직계보가 완성되고
エムルダンの組織の系譜が完成して
이용가치가 떨어지면
利用価値がなくなったら、
없애버린다 알겠나?
殺してしまうんだ。わかったな?
イノの利用価値がなくなったら、使い捨てて殺してしまえばいい…という山下コウジ。彼と同様に独立運動を取り締まる日本警察に身を置き、同じ朝鮮人から恐れられているガングですが、自分の過去の姿のようなイノをそう簡単に使い捨ててしまえるはずはありません…。コウジに対して、イノに対して、そしてスヒョンに対して、ガングが抱いていた感情はどのようなものだったのでしょうか…。
このあと、ガングとイノの関係がスヒョンの運命も左右するようになります…。イ・ガング…彼の存在そのものが、植民地支配下で「生きる」人々の矛盾と苦悩に満ちていました。
※記事の翻訳部分はna-mimさまのブログを参考にしています
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