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1919年3月1日 三・一独立宣言

  • 2008/03/01(土) 00:00:00

삼일독립선언

89年前の3月1日、京城のパゴタ公園(現在のタプゴル公園)に宗教指導者ら33人が集まり、「独立宣言書 독립선언서」を読み上げて、日本の植民地支配に対して独立を宣言することが計画されました。実際には仁寺洞の料理屋、泰和館 태화관(現在は泰和館キルという地名がのこっている)で宣言文が朗読され、万歳(マンセー)三唱が行われました。

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『京城スキャンダル』第1話で、ヨギョンがワンにカウンターパンチを浴びせたのが、京城のド真ん中「泰華館」前、泰和館と泰華館はハングル表記では、同じ태화관(テファグァン)です。
ヨギョンのパンチは、独立運動が、一部の運動家や知識人中心の運動から、広範な民衆が参加する運動となった三一独立運動を象徴しているかも?
いやいや、三一独立運動は非暴力が特徴なはず…。

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われわれはここにわが朝鮮国が独立国であること、朝鮮人が自主の民であることを宣言する。これを世界万国に告げて人類平等の大義を明らかにし、子孫万代に告げて民族自存の正当な権利を永久に享有させようと思う(独立宣言文より、部分)

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写真は昨年9月ソウルに行った時に
タプゴル公園で撮影したものです
「三一独立宣言記念塔」

三一独立宣言のきっかけは、その年の1月に逝去した朝鮮王朝の皇帝高宗の死。日本政府による毒殺説が民衆の間に広がり、また、前年1918年、第一次世界大戦の講和条件について話し合われた「パリ講和会議」でアメリカのウィルソン大統領が「民族自決の原則」を打ち出したことも運動に大きな影響を与えたとされています。
そして、もう一つ忘れてならないのが、東京の朝鮮人留学生たちが立ち上がった1919年2月8日の「2・8独立宣言」でした。

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独立宣言を読み上げる予定だったパゴタ公園には数千人の学生を中心にさまざまな職業・年齢・階層の人々が集まり「独立万歳」と叫びながら市内を行進、多数の市民も呼応し参加、デモは数万人規模となりました。
その後5月頃にかけて、運動は朝鮮半島全体に広がり、200万人以上の無名の市民がさまざまな形で命がけの運動に参加しました。
日本政府、原敬内閣は朝鮮総督府に指示してこれを厳しく弾圧、死者7500人、負傷者1万6000人、逮捕者4万7000人にのぼったそうです。(朴殷植の『韓国独立運動之血史』1920年)

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「三一独立宣言記念レリーフ」
全部で12枚ありました


私たちは彼に率いられて街に出、何千という他の学校の生徒や街の人々と隊伍を組み、歌いながらスローガンを叫びながら町中を行進した。私はうれしさで心臓が破裂しそうだったし、誰もが歓びにあふれていた。私は夢中になって終日食べることを忘れた。何百万という朝鮮人が、三月一日には食を忘れたと思う。私たちが通ったとき、一人の白髪の老人が段の上まで出て来てしゃがれた声で叫んだ、「見ろ、わしは死ぬ前に朝鮮の独立に会えるのだぞ!」
デモの途中、町の中で大衆集会が開かれ、そこでアメリカの独立宣言にならった新たな独立宣言が読みあげられた。私は人の群れに割りこんで一番前に出、不滅の生命を持つかに思われるその一語一語に聞き入った。

『アリランの歌―ある朝鮮人革命家の生涯―』岩波文庫74ページ

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『京城スキャンダル』の主人公たちは、1919年当時、スヒョンとワンが9歳、ソンジュが7歳、ヨギョンが5歳…(推定)あぁ、ヨギョンの誕生日、2月22日(ネコの日)だったのに、忘れていた…。

まだ子どもの年齢ですが、三一独立運動自体が、子どもから老人まで、相当に幅広い民衆が立ち上がった初めての、かつ最大の運動なので、きっと彼らも何らかの形で関わっていたに違いないと思っています。

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非暴力、平和的手段でおこなわれた三一独立運動ですが、堤岩里(チェアムリ)事件(水原近郊の教会に住民30人余が閉じこめられ、軍隊によって放火、虐殺された事件)、西大門刑務所での梨花学堂の17歳の学生柳寛順(ユグァンスン)の獄死など、日本政府や総督府による激しい弾圧による多くの犠牲を経て、その後の独立運動の道はあくまで外交・政治的な手法を目指すものと、テロリズムも辞さない激しい革命運動とに分かれていきました。

1919年以来、朝鮮にはもはや大衆蜂起は起こらなかった。活動は亡命の状態で続けられ、故国での運動は最終闘争のための準備期にはいった。私自身の人生もこの曲がりくねる二すじ道とからみ合ってきている。

『アリランの歌―ある朝鮮人革命家の生涯―』岩波文庫86ページ

韓国では、この日は祝日。歴代大統領が演説をするそうです。李明博新大統領が日本との今後の関係について、どのような演説をするか注目しています。

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