スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第1話 パラダイスは不法秘密ダンスホールだった!

  • 2007/08/26(日) 09:58:02

第1話 第一の殺人が行われている頃…ソヌ・ワン@カン・ジファン氏とチラシチームの3人がダンスホール「パラダイス」で華麗なスウィングダンスを披露します。

kyonsu_paradise_1.jpg

さすが、カン・ジファン氏、抜群にかっこいいです。ミュージカル出身だけのことはありますね。ハン・ゴウン嬢とのダンスシーンは吹き替えなしで撮影されたとか…。美男美女で惚れ惚れするような華麗なダンスでした。

kyonsu_paradise_5.jpg

しかし…楽しそうに皆さん踊っていますが、実は「パラダイス」は不法秘密ダンスホールだったのです。満州事変(1931年9月)直後、当時の朝鮮総督・宇垣一成(1931~1936在任)によって、ダンスホールの営業は禁止されました。

kyonsu_paradise_2.jpg

「パラダイスにはもともと不法秘密ダンスホールとして、警察の目をこっそり避けて出入りできる秘密逃走路があります」(最終話シーン32・セギのセリフ)

kyonsu_paradise_3.jpg

日本本土では、同じ時期、数多くのダンスホールが営業していました。にもかかわらず、禁止が続いている京城で、レコード会社の文芸部長、喫茶店のマダム、妓生、映画女優など京城の大衆文化の担い手、モダンボーイ、モダンガールたちが、まさに「京城スキャンダル」の時代、1937年に朝鮮総督府警務局長三橋孝一郎(1936~1942在任)に提出した嘆願書があります。警務局といえば、「京ス」の設定では、「保安課」が属する局、マモルやコウジやスヒョンの上司ですね。

ソウルにダンスホールを許可せよ―警務局長に送る我らの書(『三千里』1937年1月号)

大日本レコード会社文芸部長 李瑞求(イ・ソグ)
喫茶店「ビーナス」マダム 卜恵淑(ボク・ヘスク)
朝鮮券番 妓生 呉銀姫(オ・ウニ)
漢城券番 妓生 崔玉真(チェ・オクジン)
鐘路券番 妓生 朴錦桃(パク・クムド)
バー「メキシコ」女給 金銀姫(キム・ウニ) 
映画女優 呉桃実(オ・ドシル)
東洋劇場 女優 崔仙花(チェ・ソナ)

三橋警務局長閣下へ

われわれは只今、ソウルに「ダンスホール」を許していただきたいと、連名で閣下に請願するものであります。(中略)
満州事変直後に事態を憂慮した宇垣前総督は、ソウルにいる新聞記者に向かって国家の非常時にダンスは許可できないといわれました。だが、満州事変は今やすべからく平静となり、世間は一気に平和的に気分になっているではありませんか。(中略)
とにかく一日も早くソウルにダンスホールを許可していただき、われわれが東京に行って「フロリダホール」や「帝都」や「日米」ホールなどで遊んできたのと同じ愉快な気分を、60万のソウル市民たちに味わわせてやってください。

kyonsu_paradise_4.jpg

ソンジュのような妓生が3名も名を連ねているのが注目されます!彼女らもまた1930年代京城のモダン文化の中心だったのですね。
第1話のダンスシーン本当に素敵でした。個人的には最終話でもダンスシーンが見られるものと期待していましたが、実現しませんでした。
さすがに総督府保安課長主催のパーティに禁止されているダンスはまずかったのか、撮影時間が限られていて、ダンスシーンを撮る余裕がなかったのか…。

リュジンさんは、踊っている姿を見たことないわ。(あっ!「ストック」で屋上エア・ダンスシーンがあったか…)

参考
『ソウルにダンスホールを 1930年代の朝鮮の文化』(金振松著・法政大学出版局)
「1930年代植民地都市京城のモダン文化」(白恵俊)

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。